ある冬の晩。
眠るまぎわの王子しずみに、教育係みかげは、こんな物語を読み聞かせはじめます……。
森の中、目を覚ました真っ白な「ぼく」は、魔法使いの家にたどりつく。
風変わりな使い魔たち、謎めいた人形、魔法をかけられた模型の街。
「ぼく」は記憶をたぐるうち、「魂」をめぐる術を思い出していく──。
世界を操る術を極めた魔術師たちの、失われた記憶と愛憎の物語。
*この作品の登場人物たちは、「すばる亭」のメイン作品である王国ファンタジー「ナミソラ」シリーズのキャラクターとの結びつき、重なりも描かれます。ひとつのナミソラ作品としてお楽しみください。
( ハイファンタジー / ライトノベル風 / 約25000文字 )
〜 序章 〜
一
二 裏庭の風
三 人形と鏡
四 黒猫と梟
五 世界の砦
六 町角の夢
七 追憶の淵
八 幻想の朝
九 風間の光
〜 終話 〜
〈仮公開中〉 ※序章と終話は改行多め、あとのチャプターは改行調整中です。