深い森と澄んだ湖、なだらかな山々のあいまに、ナミソラ王国の王都はあった。
魔法の王国、と呼ばれるナミソラの街には、今日も不思議な風が吹く──。
王子しずみと、教育係の魔術師みかげのふたりは、
王宮の日々のなか、不思議なできごとに巻き込まれていく。
街には深海が広がり、石像の鳥は舞い踊り、嵐は歌い、ときには風の精霊が病をもたらすことも。
そして最後、物語の舞台は影の国へ……。
六つの小話をおさめた幻想短編集。
( 幻想小説 / 児童文学 / 全6話 / 約39000文字 )
第1話 海を呼ぶ (前編・後編)
第2話 石像の鳥 (前編・後編)
第3話 風の旅立ち (1・2・3・4)
第4話 月を編む (1・2・3)
第5話 最後の交響曲 (1・2・3)
第6話 影の国 (1・2・3・4・5・6・7)
あとがき(深刻なネタバレはありませんので、先にお読みいただいても大丈夫です)